実に2年ぶりに主人の叔母夫妻の家に招かれた。オルリー空港のすぐ近くの大きな庭付き一軒家。いきなり仏像が迎えてくれてビックリ!
バリに一年ほど滞在していた息子さんが船便で送ってくれたそう。全くすごいプレゼントだわ・・・叔母は庭いじりが趣味なので、至るところにお花が咲き乱れ、庭の案内だけで軽く30分はかかった。
こんな素敵な庭のある家で暮したい~でも、もちろん手入れは大変とのこと。近くに住んでいれば喜んで手伝いに行くのに!
天気がよければ外でバーベキューの予定が、コートも必要な寒さで、外で焼いて中で食べることになった。
叔母の作る鮭の串焼きはメチャクチャおいしいんである。チキンの方はサフラン味だった。
この叔母夫妻は二人共フランス・ベトナムのハーフ。主人も男4人兄弟、叔母の家も男2人兄弟で、女の子の子供がいないから、どちらの家でも可愛がられている私。今日は叔母が私に寒そうだからとアンゴラのセーターをくれた。ふくよかになったから、もう着られないと言う。更に素敵なコートと、CELINEのシャツをいただいた。CELINEだよ、CELINE!後10年位したら堂々と着れそうなド派手な柄なんだけど、しっかりいただいた。でも、主人も義理の両親もCELINEを知らないと来たんだよねぇ・・・ガックリ。
叔父はユーモア溢れ、色々なことを知っている方だから大好きなんである。今日は「もっとゆっくり話した方が良いよ。日本人は早口だって知ってるけど・・・」と優しく注意してくれた。息子さんの彼女がリトアニア人で、最近リトアニアでの仕事を辞めて息子さんと一緒に住むためにパリに来たと言う。何と五ヶ国語話せる方なのだが仏語は初心者で、やはり私同様早口なんだそうだ。叔父は「頭の中で考えたことを全て押し出そうとするから早口になるんだよね。」と、妙に納得することを言ってくれた。う~ん、確かにそうかも。
今は引退して旅行、ゴルフ、テニス三昧の優雅な日々を過ごしているこの夫婦はカナリア諸島にマンションを持っている。年に一度、一週間だけ使える権利を、なんと57000ユーロで買ったそうだ。高すぎます~。4部屋あってそれぞれにバス、トイレ付き、港を見下ろすテラスにはジャグジーもあるという高級マンション。しかもしかも友達のマンションに招かれた際、叔父が叔母に「結婚40周年のプレゼントは何がいい?」と聞いたところ、叔母が「あのマンションの一室」と指をさし、3時間で購入を決めたという・・・息子さんたちのパリのアパートも買ってあげたというし、お金のあるところにはあるんですねぇ。でも親の遺産とかじゃなく、自分の力で出世してこれだけの財産を気付いた叔父を尊敬している。
この叔父はジャーナリストとしてベトナム戦争時にベトナムに渡り、アメリカの将校という身分で取材をしていたという。その時の米兵、そしてベトナム兵と一緒に写した写真も見せてもらった。写真では皆笑顔だが、その裏に悲惨な現実があることを考えたら胸が痛んだ。叔父も2回死にそうになり、命がけでの取材だったという。そんな叔父にレジオン・ドノール賞が贈られたと言うのも納得だ。
また7月に遊びに行く予定。今度はまた違う顔の庭が見られることだろう。